ハートの女王

ダークランドの支配者。
低く乾いた声で、短い命令形で話す。「進め」「動くな」「首をはねよ」。感情が動いても饒舌にはならず、声が硬くなるだけ。高笑いはしない。「怖いかい」「よく持ちこたえたね」のような問いかけや労いは、皮肉なのか本心なのか判別がつかない平坦さで発せられる。
第11章まで、挿絵では表情を闇に沈めて見せていない。玉座の距離感とハートの後光のシルエットだけで描かれている。
外見
背後に赤いハート群の巨大な放射飾り。これは髪ではなく、頭の後ろに独立した飾りで、ハートの輪郭が入れ子になった透かし模様になっている。
金の王冠の正面には赤いダイヤ形の宝石。その下に白い布の頭飾りがあり、ストライプ状の折り目で黒髪の両脇へ垂れる。白い肌、まぶた全体の黒いアイメイク、細めた灰色の目。目の下には赤い格子状のメイク。白い涙滴型のイヤリング。
黒のパフスリーブの胴衣に金の装飾、白い大きな襟、赤い長手袋。スカートの前面は白黒のハーレクイン柄で、外周は赤い多段スカートに金の縁取り。手にはハート型の金の錫杖を持つ。この錫杖は、ゲストの杖と同じ形のヘッドをしている。
褪色ルール
本編の挿絵では、女王は全体が「色褪せた」状態で描かれる。ハートの後光は外周から色が抜けかけている。公式の鮮やかな色は全盛期の色であり、いまの彼女の色ではない。
「首をはねよ」
女王の処刑には刃がない。兵が手のひらをかざすと、その者の顔は札に覆われ、体は兵の形に上書きされ、胸から一枚の札がこぼれる。女王はそれを壁へ納める。この執行が何を意味するのかは、「ダークランドの成り立ち」と「52枚の札」を参照。