
自分の言葉に自信を持てない春日しおりは、言葉に別の読み方を与える黒猫テンと出会う。 赤字によって名前が消えていく御詠市で、四人の魔法少女が痛みの奥に残された「ほんとうの読み方」を探す、全12話の物語。

終電を逃した夜にだけ現れる「ねむりの駅」。 改札を抜けた者は、いちばん帰りたい夜へ一度だけ戻れるという。 駅員のカナタと、眠れない乗客たちの三夜の物語。

千年前、空に墜ちた巨大な星骸。人々はその骨の上に都市を築き、青白い星髄の光で文明を育ててきた。 頭蓋の冠、肋骨回廊、脊椎鉄道、腕部港湾、指先灯台、心臓の炉。死んだ神の身体そのものが六つの都市となり、その外縁には記憶と時間の海、黒き時海が広がる。 千年祭の朝、修繕師見習いの少女・湊伊織は、遠い港湾街区が崩れ落ちる「骨の音」を聞く。 救助を切り捨てた宰相の命令に背き、彼女は禁じられた修繕に手を伸ばす。 これは、世界を元に戻す物語ではない。 壊れた世界を、未来へ繋ぎ直す物語だ。