望月桜子

主人公。宮城県仙台市から東京へ出てきた、新卒一年目のエンジニア。

大学の情報系学部でPythonとWeb開発に触れ、ものづくりの楽しさを知りました。手を動かしながら覚えるのが得意で、粘り強く、目の前で困っている人の小さなサインに気づける素直さがあります。褒められれば、まっすぐに伸びていくタイプです。

一方で、抽象度の高い設計や、強い口調で意見を戦わせる場、自分の成果を言葉にする場面はまだ苦手です。「授業でやったこと」と「仕事で求められること」のあいだで、自分の未熟さを何度も突きつけられます。それでも、うつむき切らずに、もう一度キーボードに指を戻せるかどうか——この物語は、その手の動きから始まります。

仙台の母から贈られた小さな桜色のキーホルダーを、鞄の持ち手に結わえて、桜子は入社初日の坂道を上っていきます。