帽子屋(マッドハッター)

一人称は「僕」。「お客さんだお客さんだお客さんだ!」と明るく反復し、感嘆符が多く、歌うようなリズムで話す。悪意はゼロで、かみ合わない返答はすべて心底の善意と不思議から出ている。「帰る? どうして?」
定番の台詞は「6時はね、一番いい時間なんだ」「ここはいつでも、6時だから」。
外見
黒いシルクハットに緑の帯、帯の右に白い「10/6」の札。もじゃもじゃの赤茶の巻き毛はもみあげまで大きく膨らむ。白い肌、緑の目、自信満々のニヤリ笑い。
明るい緑の膝丈ロングコート、金ボタン二列の黒いベスト、白シャツ、金と黒の縞の大きな蝶タイ。緑の渦巻き模様のニッカボッカ風パンツ、黒い手袋、黒い編み上げブーツ。細身で背が高く、片手を腰に当てるポーズが定番。
帽子のシルエットは、未知留が幼い頃に描いた絵の「帽子の男」と同じ。
時間の言葉が壊れている
本格的に登場するのは第8章から第9章のお茶会。彼の語彙には「6時」「いつでも」「いくらでも」はあるが、持続や経過を表す言葉が曖昧で、時刻や日付を正しく言えない。過去のことも現在形で語る。「あの子はね、いつも6時に来るんだ」
飴色の蓋をした飾り気のない懐中時計を持っていて、針は6時で止まっている。時計職人の家系で、時間について白ウサギより詳しい唯一の存在。彼のお茶会がどうなっているかは、「お茶会のループ」を参照。